SCROOL
沖縄マリンレジャー
ショップの正しい選び方
Enjoy Okinawa
Protect Okinawa
海で遊ぶ、沖縄を守る
心を癒す透き通ったブルーの美しい海。沖縄への旅行で海は欠かせません。中でも、シュノーケリングやダイビング、SUP、カヌーなど海を存分に味わうことができるマリンレジャー選びはワクワクするもの。現在、沖縄には4000近くのマリンショップが登録されています。その中から、どこが安全で、環境にやさしく、そしてあなたの沖縄旅行を最高の思い出にできるサービスなのかを見極めるのは容易ではありません。
そんな、これから沖縄のマリンレジャーを選択するあなたに知っておいてほしいことがあります。
一つは、沖縄旅行中のマリンレジャーの事故が年々増えていること。
もう一つは、この海の美しさは永遠ではないかもしれないこと。
そして、沖縄で生活している地元の人がたくさんいること。
このサイトでは沖縄のマリンレジャーを選ぶ方のために、安全、環境配慮、サービスの面から選ぶポイントをお伝えするとともに、沖縄の自然と人を大事に思う気持ちを持っていただけるよう、レスポンシブルツーリズム(=責任ある観光)の考え方をお伝えします。
沖縄では、コロナ前、年間約1,000万人の観光客で賑わう一方、人が多く入る海域のサンゴ礁の破壊や、路上駐車や渋滞、騒音による地域コミュニティへの影響などの問題が現れてきていました。
レスポンシブルツーリズムとは、これらの問題に対し、旅行者が自然環境と地域コミュニティに配慮しながら観光を楽しむことです。「また来たい」と思える美しい海を守り、「また来てほしい」と思ってもらえる地域コミュニティとの関わりが、未来の沖縄とあなたの旅を豊かにすることでしょう。
例えば、以下のような行動がレスポンシブルツーリズムに挙げられます。
責任ある観光=レスポンシブルツーリズム
Responsible
About
Tourism
サンゴ礁を傷つけないように気をつける、海洋生物に触れない、マイボトルやエコバッグを使用しゴミを減らすなど、自然や海の生態系を尊重し守る行動。
自然への配慮
静かな地域での騒音を避ける、住民が大切にする神聖な場所を訪れる際には敬意を払うなど、地元の文化や習慣を尊重し、地域住民の生活に配慮する行動。
地域コミュニティとの調和
エコツアーやエコ認証があるマリンツアー、地産地消の飲食店、伝統的なお土産など、「自然への配慮」、「地域コミュニティとの調和」を大切にしているサービスや施設、物を選ぶ行動。
エシカルな選択
このサイトを見ている多くの方は、マリンレジャーに参加するのは初めて、もしくはそう多くはないという方がほとんどかと思います。
そんな中で、マリンショップがどんな安全対策をしているのか、何がどこまでできていると安全なのかを判断するのは簡単ではないはずです。
そこで、一つの判断基準となるのが「安全対策優良海域レジャー提供業者(マル優業者)」認証です。
沖縄県内のマリンレジャーの安全基準認証制度「安全対策優良海域レジャー提供業者(マル優業者)」とは沖縄県には沖縄県公安委員会が、マリンレジャーを提供するために最低限必要な安全対策基準が満たされていると認めたマリンレジャー事業者を認定する制度があります。それが安全対策優良海域レジャー提供業者(マル優業者)です。
安全対策基準は以下のようなものです。
●安全対策基準
安全
安全対策優良事業者
マリンショップを選ぶポイント
Best Select
レスポンシブルツーリズムの実践には、旅行中のあなたの意識や行動を変えることも大事ですが、環境に配慮したマリンショップを選ぶことも大事です。では、そのような環境に配慮したツアーの提供や、ショップ運営をしているところはどのように見分けられるのでしょうか。
沖縄県では、環境にやさしいマリンレジャーの基準として、国連環境計画とリーフワールド財団が定めるGreen Finsのガイドラインを推奨しています。このガイドラインを導入しているマリンショップや、認定を受けているマリンショップを選ぶことが、海の環境を守る第一歩につながります。
環境
Green Finsガイドライン、認定メンバー
Green Finsの事業者向け行動規範
サンゴを守るためのガイドライン
また、マリンショップが独自で提供するエコツアーに参加してみることも良いでしょう。海やサンゴを見るだけでなく、もう一歩踏み込んだ知識を得ることで、ツアーの内容に深みが出て、いっそう忘れられない思い出になるのでしょうか。
沖縄県内のマリンレジャーにはダイビングやシュノーケリング、SUP、カヤック、バナナボートなどさまざまな種類があります。そして、そのツアーを提供しているショップは登録数だけで延べ4,000近くにものぼります。同じ種類のツアーでもサービス内容や金額もさまざまです。期待するサービス内容やツアーの前後の工程を見越したショップ選びが、あなたの旅をより楽しいものにできるでしょう。
しかし、飲食店と違ってマリンショップに訪れる頻度は一般的にそう高くはありません。選ぶと言ってもあなたの中に基準がないと難しいと思います。そこで、ここでは観光客アンケートから見えてきた、よくあるトラブルや不満足の事例を通して、ショップ選びの基準について考えていきたいと思います。
サービス
よくあるトラブル・不満足からあなたに合うマリンショップを考えてみよう
ツアー前後に、マリンショップに集合解散するパターンと、開催場所に直接集合してそこで解散するパターンがあります。前者の場合はショップにシャワーや更衣室があることがほとんどです。後者で船を使用する場合、船によってはシャワーや更衣室がないことも。船を使用しない場合、施設があるところとそうでないところがあり、施設がないところでは簡易テントやお着替えポンチョなどで着替えるところも。
シャワー更衣室の有無、集合解散場所やツアーの流れなどをホームページで確認しておくことが大事です。
着替える場所が外だった!
よくあるトラブル・不満足
遠いポイントへ行ったり、写真撮影するのに別料金がかかることもあります。
ホームページに事前に記載があったり、当日ににで申し込めるオプションであることがほとんどですが、「リクエストの場所にいきたいなら別料金は必須」という案内を当日にされ、キャンセルしようとしたらキャンセル料がかかったというトラブルも発生しています。
Webページなどに記載された金額に、何が含まれるのかよく確認してみましょう。
元々リクエストしていた場所に行くのに別料金がかかると当日に言われた!
開催場所に直接集合する場合、他のマリンショップも同じ場所に集まっていることがほとんどです。
自分が申し込みしたショップに詳しい集合場所や、当日の連絡先を確認しておきましょう。
当日の集合場所がわかりづらく、レジャーの時間が短くなってしまった!
ツアー内容によっては他のグループと一緒になることもあります。
どの程度の人数比で案内しているのか、事前に確認してみましょう。
マンツーマンやグループ貸切プランも選択肢の一つです。
1人のガイドに対して人数が多く、ケアが不十分で不安だった!
数多くあるマリンショップは、その色もさまざまです。
求めるサービス内容やどんな人にガイドしてほしいのか、さまざまなところでミスマッチが起きています。マリンショップのホームページにはスタッフの紹介を掲載しているところも多いので、そう言った情報を見たり直接コンタクトを取ったりしてみてください。金額とサービス内容を比較してみても良いかもしれません。
あなたの求めるツアーの解像度を上げて、より楽しめそうなところを選んでみてください。
ガイドの説明や対応が思っていたものと違った
相手は自然。必ずしも期待していた景色が見られない、生き物に出会えないということもあるでしょう。
ツアーが催行されなかった時のために別のプランを考えておいたり、期待していた景色と違う点を見つけて、その日ありのままの姿を楽しんでみたりしてはいかがでしょうか。
天気や海の状況が良くなく、期待していたところに行けなかった、景色が見られなかった
よくあるトラブル・不満足から考える、もっと楽しくなる&がっかりしないための心構えと準備
もう一歩!
海のレジャーで良くある不満足の一つです。船の揺れは独特なので、乗り物酔いしやすい人はもちろん、少しでも不安のある方は事前に酔い止めを飲んでおきましょう。
また、明らかに海況が良くないのに運航となり、キャンセル料が発生した、乗らざるを得ず船酔いをしてしまったというトラブルも発生しています。乗る予定の船の運航判断基準が、一般的に観光客を乗せる船の中止基準を逸脱していないかを確認しておくことも、トラブル回避につながります。
例)那覇〜慶良間周辺海域の旅客船の運航中止基準(※不定期航路事業の基準参照)
風速10m/s以上 波高2m以上 視程(目視できる距離)500m以下
船酔いをしてしまい全然楽しめなかった
病歴や年齢、健康状態によっては参加できない、診断書が必要な場合があります。
特にダイビングには健康状態の確認が必須となるため、チェックシート(PDF)を見て、気になる点があれば必ずレジャー事業者に確認し、必要に応じて診断書を用意しましょう。